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権利擁護と地域力

2014-10-11 (Sat) 16:34
みなさまこんばんは。事務の枝豆です。
今日の記事は・・・先日熊本市城西校区のコミュニティセンターにて開催されました認知症サポーター講演会についてです。

テーマは、『高齢者の虐待とその権利を守る~認知症の方の事例をとおして~』
当事務所の森枝弁護士がお話いたしました

実は枝豆、高齢者の医療・介護の現場に勤務の経験がありまして、テーマを伺い、これは是非勉強させて頂きたい!と思い、参加してまいりました。

今回の講演会は、“熊本市高齢者支援センターささえりあ井芹”と、“城西校区社会福祉協議会”の合同開催によるもので、対象者は過去2年で認知症サポーター養成講座を受講終了された地域住民のみなさん、いつも地域で活動されている自治会長・民生委員さん等地域のお世話係の役員さん方も半数を占めていらっしゃいました。

ところで“ささえりあ”って何だろうと疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますので、ここでちょっとだけ介護保険についての知っ得情報!?ご紹介します

今から14年前、ちょうど2000年に導入された介護保険制度ですが、軽度の要介護者の重度化を予防するため、2006年に“介護予防”に重点を置いた制度に改められました。
その新制度の目玉として、設置されたのが、地域包括支援センター、熊本市では通称“ささえりあ”です。
高齢者が住み慣れた地域で尊厳ある生活を継続し、要介護状態になっても必要なサービスを切れ目なく受けられることを目指しています
保健師・主任ケアマネージャー・社会福祉士などの専門スタッフが配置され、地域の医師・民生委員・居宅介護支援事業所等と連携して、高齢者のニーズや心身の状態変化に応じてチームで支援に当たっているところです。

具体的な業務としては、介護予防に向けた計画(ケアプラン)の作成、通所・訪問介護サービス事業所の紹介、介護保険の申請や福祉・健康に関する相談対応のみならず、認知症については、専門医や成年後見制度の紹介などの権利擁護に関する業務・各種研修会の開催や地域住民同士が助け合える風土づくりなどさまざまな活動が行われています。

そこで今回、『熊本県高齢者虐待対応専門職チーム』の一員である森枝弁護士に法律の専門職としての講演依頼が入ったという訳なのです。

前置きがちょっと長くなりましたね・・・

講演会にお話しを戻します
講演会会場はなんと90名を超える参加数で一杯!
地域の皆さんの関心の高さが伺えました

高齢者










みなさん、熱心にお話しを聴かれており、実感を込めて頷かれていました

『高齢者虐待防止法』について、実際に虐待の具体例を挙げながらの説明で、よりリアルに、身近な問題として通報義務がいかに大切なことかということが、地域住民のみなさんに伝わったのではないでしょうか。

虐待を受けている高齢者の約7割の方には、なんらかの認知症の症状があるそうです。

本来決してあってはならない虐待ではありますが、残念なことにおきてしまった場合において、早期発見といろんな支援の方法で、当事者双方を救うチャンスになるということ。

虐待してしまう人の背景にある問題への介入(経済的な問題・介護ストレス・介護者の心身の状況)につながるということも触れられました。

最後の質疑応答では、『虐待を通報するような事態になる前に、地域で生活している自分たちにもが出来ることはないのだろうかと考えています。』といったご意見もあり、城西校区の地域力をびしびしと感じました。

今回の講演を聴かれて、地域のみなさんのおひとりおひとりの意識もさらに高まったのではないでしょうか

大変学びの多い講演会でした

 

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