ある敬愛する方からいただいた手紙に、「商品(貨幣)の物神性」について、次のとおり書いてありました。
「19世紀に、マルクスは、「商品(貨幣)の物神性」についての説明に、未開人のトーテムポールの例を引いています。トーテムポールは、初めは、人間の主観的な願望を表現するに過ぎないものであるのに、一旦集落の表玄関にそれが建てられるようになると、それ自身が呪術的な価値を帯びたものと錯覚的に看做されるようになり、そして更には、未開社会の一切が物神となったトーテムポールを巡って決定され、支配されるようになる。マルクスは、商品(貨幣)が人間を、更に人間と人間の関係を規定し支配するようになる事を、「商品(貨幣)の物神性」と呼ぶのです。」
人間は、いろいろな物を生み出しますが、往々、生み出した物が人間を支配するようになる。
利便性を追求するなかで、そのような側面がありますが、根本は何か、心を落ち着かせて考えることが必要なのでしょう。
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